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【株式会社ピアーサーティー】一日単位で計画しグループ年商200億へ。不確実性を制する逆算の経営論。

事業者インタビュー

公開日:2026/03/12

株式会社ピアーサーティー 代表取締役 髙橋 章之 氏の写真

「30歳になったら、社長になります。それでもいいですか?」
21歳の採用面接でそう宣言した株式会社ピアサーティー代表取締役の髙橋章之氏は、その言葉通り、独立を“夢”ではなく“予定”としてキャリアをスタートさせた。
当時から彼の頭の中にあったのは、徹底した「計画」だ。30歳、40歳、50歳という節目で自身がどこに立っていたいのか。店舗数や売上、資金、人材に至るまで全てを年表に落とし込み、それを1日単位の行動にまで分解した。「目標のないところに、努力は存在しない」と語る髙橋氏の経営哲学は、この頃からすでに確立されていたのだ。

インタビュイー紹介

事業者紹介:株式会社ピアーサーティー 代表取締役 髙橋 章之 氏

株式会社ピアーサーティー

「『おいしい』を演出し、『楽しさ』をプロデュース。」という理念のもと、和食・洋食・中華・カフェなど、多種多様な自社ブランドを全国のショッピングセンターを中心に展開しています。30歳での起業以来、250店舗を超える規模へと成長させ、「その場所、その時間でしか味わえない最高の食の空間」を創造。地域のお客様に期待を超える価値と感動をお届けしています。

目次

  1. 実績で信用を勝ち取る。自己資金で挑んだ創業期
  2. 最大の転機となった、コロナ直前の海外撤退
  3. 「求められる店」をつくる。感動を仕組み化する店舗運営
  4. 成長を支えるのは「管理」ではなく「信頼」
  5. 壁は次のステージへの合図。変化を楽しむ経営スタイル
  6. 描いた「計画」を現実に変える。『セカマチ』で手にする、実行の推進力。
  7. 成長加速マッチングサービスとは?
  8. サービスの役立つポイント

実績で信用を勝ち取る。自己資金で挑んだ創業期

30歳での独立に対し、周囲からは「運がよかった」と言われることも多かったという。しかし、本人はそれをきっぱりと否定する。
修行期間の8年間、髙橋氏は親の支援には頼らず、財形貯蓄で着実に資金を積み上げた。融資の際、銀行に提出したのは「これから何をするか」という希望的観測ではなく、「これまで何を積み上げてきたか」を示す実績と計画だった。若手経営者として門前払いされることもあったが、根拠ある計画を語り続けることで信頼を勝ち取っていったという。
「借りることの怖さは、今でも忘れていません」
その時の感覚が、後の急成長期においても財務への健全な緊張感を保つ土台となっている。

最大の転機となった、コロナ直前の海外撤退

当初、50歳までに「50店舗・年商50億円」を掲げていた計画は大きく上振れし、現在では国内外で200店舗以上、グループ年商200億円規模へと成長を遂げた。しかし、その過程には最大の危機回避があった。2019年末の決断だ。
髙橋氏は、コロナ禍が本格化する前に中国・ハワイに展開していた店舗の全面撤退を決めた。損失は決して小さくなかったが、この迅速な損切りによって国内事業への致命傷は避けられた。
「やばいな、と思ったらすぐ決める。計画があるからこそ、撤退もできるんです」
彼にとって計画とは、攻めるための地図であると同時に、引くための冷静な判断軸でもあるのだ。

「求められる店」をつくる。感動を仕組み化する店舗運営

ピアーサーティーグループの主力業態「五穀」は、“日本人の最後の晩餐”をテーマにした定食ブランドだ。美味しいご飯、味噌汁、漬物という一見シンプルな構成だが、そのオペレーションは極めて重い。しかし、だからこそ競合他社には簡単には真似されない強みとなる。
「自分がやりたい店を作るんじゃない。お客さんのニーズが先にあり、僕らはそれに応えるだけです」
この思想は、新業態「銀シャリ炙り屋」にも引き継がれている。土鍋で一膳ずつ炊き上げるご飯を手の届く価格で提供するという挑戦は、“感動”を精神論ではなく仕組みとして成立させる試みだ。

ピアーサーティーグループの料理
ピアーサーティーグループの料理

成長を支えるのは「管理」ではなく「信頼」

25年以上にわたり、髙橋氏は35社以上の起業支援を行い、多くの経営者を輩出してきた。社員や後進への眼差しについて尋ねると、返ってきた答えは非常にシンプルだった。
「自分の子どもを育てるような思いで、ただ、成長してほしい、それだけですね」
管理よりも信頼を置き、評価は成果に対して正直に行う。そして、頑張った人が報われる構造を制度としてつくる。その積み重ねが、40年続く強固な組織を形づくってきた。

壁は次のステージへの合図。変化を楽しむ経営スタイル

インフレやコスト高、商業施設の変化など、飲食業界を取り巻く環境は決して楽観できるものではない。それでも髙橋氏は「壁はチャンスです。人生はゲームみたいなもの。どうせなら楽しまないと」と笑顔を見せる。
路面店へのシフトやコンテナホテル事業、地方施設の再生など、次の一手はすでに動き始めている。計画とは自分を縛るものではなく、未来を楽しむための地図なのだ。
その姿勢こそが、ピアーサーティーの成長を加速させ続ける最大の理由なのかもしれない。

髙橋氏
髙橋氏

描いた「計画」を現実に変える。『セカマチ』で手にする、実行の推進力。

髙橋氏が、夢を「予定」と定義し、徹底した逆算思考によって不確実な未来をコントロールしてきたように、事業成長の要は、感情や運に頼らない冷静な戦略設計にあります。
しかし、変化の激しい市場環境の中で、自社のリソースだけで完璧な地図を描き続けることは容易ではありません。組織の成長を止めないためには、客観的な視点を持つ「パートナー」や、専門的な知見を持つ第三者の力が必要です。
中小企業庁の「成長加速マッチングサービス(セカマチ)」では、あなたのビジョンに共感し、実現をサポートする専門家と出会えます。次なるステージへの足がかりとして、ぜひご活用ください。

成長加速マッチングサービスとは?

事業の拡大など新しい挑戦を考えていても、「どこに相談すればいいのか分からない」とい
う悩みを抱える事業者は少なくありません。一方で、企業を支援する専門家にとっても「支
援を必要としている事業者となかなか出会えない」という課題があります。
その両者をつなぐために、中小企業庁が立ち上げたのが成長加速マッチングサービス(通
称:セカマチ) です。
事業者は、セカマチで自社が取り組みたいテーマ(資金調達・事業承継・経営相談)を登録
すると、国が認めた支援者(金融機関や認定支援機関)から相談の申し出をうけることがで
きます。

サービスの仕組み
サービスの仕組み

サービスの役立つポイント

事業者に役立つポイント
●取り組みたいテーマ(挑戦課題)に対して、解決可能な支援者から直接コンタクトを受けられる
●金融機関、投資機関、認定経営革新等支援機関など、国が認めた支援機関のみが登録しているため安心
●情報公開する支援者の範囲を選べるため、希望する支援者に限定してアプローチを受けられる

支援者に役立つポイント
●中小企業庁の運営するサービスで安心
●約40,000社の事業者が登録しており、無料でコンタクト可能
●事業者の財務データや基本情報に加え、事業者の取り組みたいテーマ(挑戦課題)の具体的な内容を確認できる
●市区町村レベルでの事業者検索や、事業者が取り組みたいテーマ(挑戦課題)の種類(資金調達/事業承継/経営相談)の検索が可能で、自身の専門性に合った事業者に出会える

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