【株式会社カエル・デザイン・プロジェクト】変わること、そして、まずはDo(実行)すること。
公開日:2026/01/26

中小企業庁が運営する成長加速マッチングサービス(通称:セカマチ)は、成長志向の事業者と支援者をつなぐマッチングプラットフォームだ。今回、北海道小樽市から全国15拠点へと拡大し、年商10億円を達成したカエル・デザイン・プロジェクト株式会社の代表取締役・田沼美明氏に、成長の軌跡と未来への展望を聞いた。
同社の急成長を支えるのは、社名に掲げた「変わり続ける」という不変の意志と、綿密な計画以上に「実行」の速度を重視する独自の経営思想にある。
インタビュイー紹介
事業者紹介:カエル・デザイン・プロジェクト株式会社 代表取締役 田沼 美明 氏
カエル・デザイン・プロジェクト株式会社小樽で創業し、現在は全国15拠点へ拡大した設計施工・デザイン会社。店舗・オフィスの設計施工、電気工事、不動産開発を主軸としつつ、建設業界の労働力不足を解決するため、地域人材を活用したアウトソーシング事業(共創事業)も推進。変化を恐れない「まずは実行(DO)」の精神で、年商100億円企業への成長を掲げている。
目次
失敗を恐れない「カエル(変わる)マインド」による事業成長
田沼氏は、一級建築士事務所や建設会社での豊かな経験を経て、2017年にカエル・デザイン・プロジェクト株式会社を設立した。社名の「カエル」には、地元の原風景への想いとともに、「変わり続け、変え続けていきたい」という経営の本質が込められている。
「現在のような挑戦フェーズにおいては、昨日までの形が今日には変わっていることは日常の光景です」と田沼氏は語る。同社の最大の強みは、組織全体が「変化」への抵抗を一切持たないスピード感にある。
「『朝令暮改』を恐れず、柔軟かつ迅速に対応することが事業成長を支えています。変わらないと「ゆでガエル」になってしまう。変革のアイデアが浮かべば、まずは行動(DO)し、その結果から次の改善を導き出すということを徹底しています」

事業拡大の挑戦は設備投資と採用(人材)領域での変化
創業4年目、同社は大きな戦略的転換点を迎える。それまで使用していた汎用的なツールから、大手SaaS(kintoneやSalesforce)による基幹システムへの全面刷新という、大規模な投資を決断したのだ。
「これが最大の試練であり、挑戦でした。システム導入に合わせて専任のエンジニアを採用し、自社に最適化した仕組みを構築した結果、オペレーションの精度が飛躍的に向上しました。これにより、従来の『地域拠点』という枠組みを超え、『全国地域展開』を加速させることが可能になりました」
この経験から、田沼氏は「DCAサイクル」という概念に辿り着く。
「まずはDO。PDCAサイクルのP(計画)を捨てて、DCA(実行・評価・改善)を速く回すこと。実験自体がDOであり、DOから始めてPLANをつくることを重視しています」
地域人材の活用とアウトソーシング部隊としての共創。そして、海外進出への挑戦に向かって、まず実行する。
現在、同社はさらなる高みを目指し、中小企業庁の「100億宣言」に登録している。田沼氏が見据える売上100億円へのロードマップは、単なる規模の拡大ではなく、建設業界が抱える構造的課題の解決に向けられている。
「リソース不足に直面する建設業界において、『労働力』の供給課題を解決する会社を目指します。過疎地域の人材活用や遠隔業務の切り出しを進め、他社の業務を請け負うアウトソーシング型の『共創事業』を作りたいです」
さらに、来年には初の海外進出も予定している。
「すでに実績のある地域を起点に、自分たちの足でマーケットを切り拓いていく。まずはDOの精神で現場で答えを見つけ、変化を恐れずに挑戦を続けていきます」
起業家へのメッセージ
最後に、挑戦を続ける経営者に対し、田沼氏からこれから事業を始める人へメッセージをもらった。
「創業1年目〜3年目が最も苦労すると思います。後ろ向きの人には後ろ向きな人が集まります。やはり社外のコンサル任せでは成長しないという考えもあり、変わるためには自分で行動しないと変えられない。だからこそ、社内で意見が出やすい雰囲気を作り、自分でひねり出して議論することが重要になると考えています」
「そして、苦境にあるときほど、あえて新しい環境へ飛び込んでください。外の世界には、自分より遥かに高い志を持つ人々が溢れています。そこから受ける刺激こそが、次なる一歩を踏み出すための最大の原動力になるはずです。まずは、DO。そこから道は開けます」
「まずはDO」。業界の常識に縛られず、自らを変え続けるその決断の積み重ねが、建設業界の未来をも変える大きな力となっていくはずだ 。

「セカマチ」で踏み出す、変わるための第一歩。
カエル・デザイン・プロジェクトの田沼氏が「変わること」を恐れず、「まずはDO(実行)」の精神で事業を拡大してきたように、小規模な組織が壁を突破するには、勇気を持って新しい環境へ飛び込むことが必要です。
しかし、自社のリソースだけで変わり続けることには、不安や限界も伴います。
中小企業庁が提供する『成長加速マッチングサービス(セカマチ)』は、あなたの「まずはやってみる」という挑戦を支える、金融機関や専門家との出会いの場です。次なる成長に向けてぜひセカマチをご活用ください。
成長加速マッチングサービスとは?
事業の拡大など新しい挑戦を考えていても、「どこに相談すればいいのか分からない」とい
う悩みを抱える事業者は少なくありません。一方で、企業を支援する専門家にとっても「支
援を必要としている事業者となかなか出会えない」という課題があります。
その両者をつなぐために、中小企業庁が立ち上げたのが成長加速マッチングサービス(通
称:セカマチ) です。
事業者は、セカマチで自社が取り組みたいテーマ(資金調達・事業承継・経営相談)を登録
すると、国が認めた支援者(金融機関や認定支援機関)から相談の申し出をうけることがで
きます。

サービスの役立つポイント
事業者に役立つポイント
●取り組みたいテーマ(挑戦課題)に対して、解決可能な支援者から直接コンタクトを受けられる
●金融機関、投資機関、認定経営革新等支援機関など、国が認めた支援機関のみが登録しているため安心
●情報公開する支援者の範囲を選べるため、希望する支援者に限定してアプローチを受けられる。
支援者に役立つポイント
●中小企業庁の運営するサービスで安心
●約40,000社の事業者が登録しており、無料でコンタクト可能
●事業者の財務データや基本情報に加え、事業者の取り組みたいテーマ(挑戦課題)の具体的な内容を確認できる
●市区町村レベルでの事業者検索や、事業者が取り組みたいテーマ(挑戦課題)の種類(資金調達/事業承継/経営相談)の検索が可能で、自身の専門性に合った事業者に出会える
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