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【株式会社HSC JAPAN】国境を越え、人と人をつなぐ。100億円を目指す越境経営の現在地

事業者インタビュー

公開日:2026/01/26

HSC JAPAN本社外観

日本とアジアをつなぎ、貿易・卸・小売を横断して21億円規模へ。
100億円を見据える越境経営者の挑戦と、その裏側に迫る。

中小企業庁が運営する成長加速マッチングサービス(通称:セカマチ)とは、成長志向の事業者と支援者をつなぐオンラインのマッチングプラットフォームです。本記事では、株式会社HSC JAPAN 代表取締役社長・山河ドフーソン氏にインタビューを行いました。

インタビュイー紹介

事業者紹介:株式会社HSC JAPAN 代表取締役社長 山河 ドフーソン 氏

株式会社HSC JAPAN

日本とベトナムを軸に、貿易・卸・自社小売(現地80店舗)を統合した「三位一体」の越境ビジネスを展開。日本の高品質な商品を現地へ届けるだけでなく、調達からアフターサービスまでを自社グループで完結させる独自の経営モデルを構築している。

目次

  1. ベトナム出身、日本で学んだ「現場とスピード」
  2. 最大の試練は、コロナ禍だった
  3. 卸だけでは見えないものを、直営店で知る
  4. 貿易・卸・小売をつなぐ、独自の物流システム
  5. 10年で100億円。その壁をどう越えるか
  6. 支援に求めるのは、「視座を上げてくれる存在」
  7. 起業家へのメッセージ
  8. 「セカマチ」で見つける、成長の壁を突破する新たなパートナー。
  9. 成長加速マッチングサービスとは?
  10. サービスの役立つポイント

ベトナム出身、日本で学んだ「現場とスピード」

代表の山河ドフーソン氏はベトナム出身。日本で20年以上暮らし、社会人としてのキャリアを積んできた。大きな転機となったのが、九州発の大手スーパー「トライアル」での経験だ。新店立ち上げや商品開発の現場で、急成長企業ならではのスピード感と現場主義を体感したという。
「机の上ではなく、現場で答えを見つける」

この感覚は、独立後も経営の軸として根付いていると語る。

アジアの駅 外観
アジアの駅 外観

最大の試練は、コロナ禍だった

HSC JAPANにとって、最大の挑戦はコロナ禍だった。
海外出張は全面的に停止。物流は混乱し、コンテナ不足で物が動かない。貿易会社としては、事業の根幹が揺らぐ状況だった。売上はピーク時の約16億円から、約13億円まで落ち込んだ。
それでも会社が止まらなかった理由を、山河氏は「人」だと語る。
「長年取引を続けてきた顧客との信頼関係に救われました。そして、中国出身の副社長が持つ物流ネットワーク。お互いに大変だけど、何とか乗り越えようという関係性が、会社を支えてくれました」

卸だけでは見えないものを、直営店で知る

コロナ後、山河氏が次に踏み出したのが直営小売事業だった。
「卸だけでは、お客さんの顔が見えない」
そう考え、立ち上げたのがアジア食品専門店「アジアの駅」だ。中国、韓国、ベトナム、ミャンマー、ネパールなど、約2,000アイテムを扱う。
名前の由来は、日本の「道の駅」。地域の文化や食が集まる場所のように、アジアの食文化が交差する場を目指している。来店客の約3割は日本人。イベントや試食を通じて、文化そのものを体験する場になっている。

貿易・卸・小売をつなぐ、独自の物流システム

HSC JAPANのもう一つの強みが、自社開発の物流・在庫管理システムだ。
貿易、卸、小売を一気通貫で管理できるシステムは、日本でも多くはない。数千万円を投じて構築したこの仕組みによって、在庫や物流の動きがリアルタイムで可視化されている。
「物が動いた瞬間に分かる。これが一番大事なんです」
スピード経営とPDCAの高速化を支える、見えない基盤となっている。

10年で100億円。その壁をどう越えるか

山河氏は、10年以内に売上100億円という目標を明確に掲げている。
構想する事業ポートフォリオは、
● 海外向け輸出:50%
● 卸:30%
● 小売:20%

為替や地政学リスクを分散しながら、持続的に成長する設計だ。
一方で、20億円規模から100億円への成長には、これまでとは違う経営が求められることも自覚している。
「今までのやり方だけでは、時間がかかりすぎる」
そのため、グループ内再構築や、外部人材・顧問の活用も視野に入れている。

支援に求めるのは、「視座を上げてくれる存在」

今後の成長に向けて、山河氏が求めているのは資金だけではない。
大手企業出身者や金融経験者など、視点を引き上げ、学びの機会を与えてくれる存在だ。
「独立すると学ぶ環境が減る。だからこそ、外の知恵が必要になる」
セカマチのような場に期待するのも、そうした背景からだ。

起業家へのメッセージ

大きな目標と、揺るがない土台を持つこと

最後に、これから事業を始める人へのメッセージを聞くと、答えは明確だった。
「まず、大きな目標を設定すること。 創業時、周囲に笑われながらも10億円、20億円を掲げてきました。そしてもう一つ、日本の法律を必ず守ること。どんなに成長しても、基盤がなければ未来はない。最後に、仲間を大切にすること。人との関係が、危機のときに会社を守ってくれます」
大きな数字を語りながらも、その言葉はどこまでも穏やかだった。人を信じ、現場に立ち続ける。山河ドフーソンという経営者の歩みは、これからも静かに、そして確かに広がっていく。

山河ドフーソン氏の写真
山河ドフーソン氏

「セカマチ」で見つける、成長の壁を突破する新たなパートナー。

HSC JAPANの山河氏が、システム投資や直営店展開によって自社の「壁」を越えてきたように、事業を一段上のフェーズへ進めるには、これまでの枠組みを超える決断が欠かせません。
しかし、売上規模が拡大するほど、経営者が一人で抱えられるリソースや専門知識には限界が見えてきます。
中小企業庁が提供する『成長加速マッチングサービス(セカマチ)』は、貴社の今の課題に寄り添い、共に成長の道を拓く金融機関や専門家との出会いを創出します。「今の規模」で立ち止まらず、次なる成長の壁を突破するための確かな足掛かりを、ここで見つけませんか。

成長加速マッチングサービスとは?

事業の拡大など新しい挑戦を考えていても、「どこに相談すればいいのか分からない」とい
う悩みを抱える事業者は少なくありません。一方で、企業を支援する専門家にとっても「支
援を必要としている事業者となかなか出会えない」という課題があります。
その両者をつなぐために、中小企業庁が立ち上げたのが成長加速マッチングサービス(通
称:セカマチ) です。
事業者は、セカマチで自社が取り組みたいテーマ(資金調達・事業承継・経営相談)を登録
すると、国が認めた支援者(金融機関や認定支援機関)から相談の申し出をうけることがで
きます。

認定支援期間とは?
サービスの仕組み
サービスの仕組み

サービスの役立つポイント

事業者に役立つポイント
●取り組みたいテーマ(挑戦課題)に対して、解決可能な支援者から直接コンタクトを受けられる
●金融機関、投資機関、認定経営革新等支援機関など、国が認めた支援機関のみが登録しているため安心
●情報公開する支援者の範囲を選べるため、希望する支援者に限定してアプローチを受けられる。

支援者に役立つポイント
●中小企業庁の運営するサービスで安心
●約40,000社の事業者が登録しており、無料でコンタクト可能
●事業者の財務データや基本情報に加え、事業者の取り組みたいテーマ(挑戦課題)の具体的な内容を確認できる
●市区町村レベルでの事業者検索や、事業者が取り組みたいテーマ(挑戦課題)の種類(資金調達/事業承継/経営相談)の検索が可能で、自身の専門性に合った事業者に出会える

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