【興産信用金庫】ニーズのある事業者と効率的な出会いを実現。想いに共感し導入した成長加速マッチングサービス。
公開日:2025/12/02

中小企業庁が運営する成長加速マッチングサービス(通称:セカマチ)とは、成長志向の事業者と支援者をつなぐオンラインのマッチングプラットフォームです。
事業者は「資金調達・事業承継・経営相談」といった挑戦しようとしている課題を登録し、支援者(金融機関や認定支援機関等)から面談の申し出(コンタクト)を受けられます。事業者が申し出を許諾することでマッチングが成立し、課題解決に向けた面談へと進みます。
金融機関にとっては、地域企業との新しい接点を築き、ニーズに応じた最適な出会いを実現できる点が大きな特徴です。
本記事では、興産信用金庫様がセカマチを導入し、実際に成果を挙げ始めている活用事例をご紹介します。
インタビューイー紹介
支援者紹介:興産信用金庫 地域支援部 お客様支援課 田熊課長
興産信用金庫当金庫は東京都千代田区神田紺屋町に本店を構え、都心部を地盤に中小企業の№1パートナーを目指す信用金庫でございます。 「お客さまと地域の発展」を通じて、強固な信頼関係を築きながら、中小企業等事業者の皆さまへの課題解決を積極的に展開し、これまで以上に地域における存在感を高め、取り組んでまいります。
目次
導入のきっかけ
「事業者ニーズが把握できるサービスへの共感」
―セカマチを導入した背景を教えてください。
「事前にニーズが把握でき、最適な出会いを実現できる」という想いを知り、これは非常に有効な仕組みであると感じました。新たな支援ツールとして部内でも活用できると判断し、導入に向けて話が進みました。
加えて「中小企業庁が運営している」という安心感も大きなポイントでした。民間の新しいサービスではなく、公的機関が主体となっているからこそ、金庫内の決裁手続きにおきましても、説得力がありました。
成果と実感
「事業者と実際に会える実感」
―実際にセカマチを利用して、どのような成果や手応えを感じていますか?
春に導入してから既に数件の事業者様と面談しています。具体的な出会いに結びついたのは、大きな成果だと感じています。
また「検索条件が絞れる」「検索条件を保存すると、新しく登録した事業者が、自動で通知される」という仕組みがとても便利で、毎日配信されるメールから効率的にチェックできています。

導入までのプロセス
「導入リスクが小さいことが魅力」
―実際に導入するまでには、どのようなプロセスがありましたか?
本サービスの導入には担当役員の承認が必要でした。当初は「不特定多数から問い合わせが殺到してしまうのでは」という懸念もあったのですが、仕組みを確認して安心できました。
支援者側からのみコンタクト(=会いたいというオファー)を送付できる仕組みであるため、むやみに対応に追われることはありません。そうした点を整理して伝えたことで、最終的に導入が承認されました。

活用体制
「本部による一括管理の運用体制」
―セカマチはどのように活用されていますか?
営業エリア内の事業者様に対象を絞り、さらに「資金調達」「事業承継」といった特定の課題を登録している方にフォーカスして対応しています。
コンタクトの送り先に関しては、本部のお客様支援課が一次判断を行い、営業店の承認を経る体制を構築することで、庫内でもスムーズに進められ、いち早くコンタクトを取れるようにしています。
今後への期待
「より事業者と会えるサービスへ」
―今後、どのような活用や改善を期待されていますか?
セカマチ全体として、事業者様の反応率を高める取り組みは重要だと感じています。その点で、最近導入された「事業者へのリマインド通知※」機能には期待しています。コンタクト(=支援者からの「会いたい」というオファー)に気づいていない事業者様もいらっしゃるはずだからです。
意欲のある事業者様と効率的につながれる仕組みが強化されることは、私たち金融機関にとっても大きなメリットです。
今後も地域企業との新しい接点を築き、成長支援の質を高めるための有効な手段として期待しています。
※「事業者へのリマインド通知」機能は令和7年9月に追加済みであり、今後事業者からの反応率も上がり、より使いやすいサービスになっていく予定です。今後も利用者の皆様の声をもとに改善を進めてまいります。
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